二戸市と深いゆかりのある渡辺喜恵子の没後25周年を記念して、喜恵子と二戸市とのかかわり、二戸の人々との交流の記録や、二戸市立図書館と当二戸歴史民俗資料館で所蔵する多数の遺作を展示し、渡辺喜恵子の人となりを紹介します。
期 間:令和4年11月1日(火)〜令和5年3月31日(金)
■渡辺喜恵子とは 直木賞作家、渡辺喜恵子(1913〜1997)の出身地は秋田県仙北市である。 しかし父の栗生澤米太郎(くりおざわよねたろう)と母ハツはともに岩手県の生まれであり、特に母のハツは二戸の出で旧姓を青木といい、ハツの祖父は二戸郡福岡町の士族の家柄である。 喜恵子は能代女子高等学校を卒業後上京、19歳で画学生渡邊茂と婚約、結婚のため渡辺の郷里広島へ赴くも夫の茂が結核で倒れ入院生活もむなしく病没、前後して郷里の父もなくなっている。二人の愛する人を相次いで失ったこの頃、たまたま手にした仏教研究家として世に知れ渡っていた岡本かの子の随筆集を読んで岡本に傾倒した喜恵子は、夫とのすさまじい闘病生活を綴った「いのちのあとさき」で、この逆境を跳ね返して作家デビューを果たした。 昭和19年(1944)母の郷里福岡へ疎開。石切所船場の祖母の家で「馬淵川」を執筆する。 |
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