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天台寺跡

遺跡概要

所在地 二戸市浄法寺町御山久保地内
調査期間 平成26年11月4日から11月7日
調査面積 1u
時代 近世
出土遺物 銭貨、桟瓦
概要  天台寺跡は古代寺院跡とされますが、現在、目にすることができる本堂・仁王門・堂宇などは万治元年(1658年)に南部重直公によって再建された以降のものです。 仏像などから遅くとも平安時代末頃には成立し、寺に伝わる寺宝などから鎌倉時代〜室町時代においても存続していたようです。
 昭和53年から平成元年まで継続して発掘調査を行いましたが、残念ながら古代から中世にかけての考古学的な証拠は発見されていません。

調査の様子

 重要文化財天台寺本堂及び仁王門保存修理事業に伴い、石の抜き取り痕跡を確認するためにトレンチ調査を実施しました。 調査の結果、コンクリート叩きの下層から厚さ40cm以上に積み上げられていた玉石が確認されました。この玉石には桟瓦の破片が混じっていたことから、本堂の屋根が桟瓦から銅板に葺き替えられたときに構築されたものと推定されます。
 また、玉石の下からは人頭大の角礫が確認されました。角礫は2段に積み上げられており、近代の遺物が混じらないことから、江戸時代に南部重直公によって再建された時のものと推定されます。


 基壇調査状況



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