所在地 | 二戸市福岡字在府小路地内 |
時代 | 縄文、中世、近世 |
出土遺物 | 縄文土器、石器、銭貨 |
概要 | 在府小路遺跡は史跡九戸城跡の南側に位置し、福岡城に伴う武家屋敷跡と考えられており、これまでに遺跡の西側で掘立柱建物跡や石積みの道路側溝跡、井戸跡などが確認されています。東側へ行くにつれ中近世の遺構は少なくなり、縄文時代後期の遺物・遺構の出土が多くなっていき、様相が大きく違います。 今回の調査では第24次調査は遺跡の西側、第25次〜27次調査は遺跡の中央から東側に位置しています。 |
調査期間 | 面積 | |
第24次調査 | 平成26年5月7日から6月24日 | 201u |
第25次調査 | 平成26年6月30日から7月18日 | 140u |
第26次調査 | 平成26年7月14日から7月25日 | 71u |
第27次調査 | 平成26年10月9日から10月30日 | 168u |
第24次調査
表土を重機で掘削したところ、竪穴遺構が2棟確認されました。そのうち1棟は中近世の竪穴遺構で南側に張出を持ち、壁際には柱穴が確認できました。遺物は銭貨・鉄釘・縄文土器などが数点出土しましたが、どれも遺構に伴いません。
第25次調査
表土下の黒色土内から主に縄文時代後期の土器がまとまって出土し、さらに検出作業を進めた結果、土坑が3基、柱穴が多数確認されました。柱穴は規則的に並ぶものの、一部の柱穴の埋土にはビニールが入っており、後世の攪乱の可能性があります。
第26次調査
対象地は砂利敷の道路で、下水道工事に伴う調査のため、1日に8mごと重機で掘削し、調査終了後に工事を行う方法で調査しました。その結果、溝跡が3条、柱穴が8個確認されましたが、重機のバケット幅の調査しかできなかったため、これらの遺構の関係性は不明です。
第27次調査
25次調査と同様、表土下の黒色土内から主に縄文時代後期の土器がまとまって出土し、さらに検出作業を進めたところ、土坑が2基、不明遺構2基、柱穴20個が確認されました。土坑のうち1基は埋土が浅く、石が組まれている状態でした。柱穴は建物として認識されるものではありませんでした。
24次調査区全景 25次調査風景
26次調査状況 27次調査風景
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