二戸史料叢書 第二十一集『藩政期の二戸 福岡 浄法寺 Ⅳ』― 盛岡藩「雑書」抄 ―
(令和3年3月発行 3,000円)
「雑書」シリーズのPart Ⅳ。第二十一集『藩政期の二戸 福岡 浄法寺 Ⅳ』は、宝永3年(1706)から正徳4年(1714)までの9年間を収録しています。 宝永3年(1706)は、12年前の元禄7年(1694)、盛岡藩四代・行信が、弟へ二戸郡と和賀郡の新田五千石を、弟へ三千石を分地して幕臣(旗本)としたものの、新田なことと、打ち続く天候不順のために収穫は乏しく、土地は返納され、後に「御返地」と呼ばれるようになった、その返納の年。知行地からの上納米に代えて、藩から現物米を支給する旨が記されています。 盛岡藩家老席日記といわれる「雑書」から、二戸地域の出来事を抽出し、三戸・八戸など近隣地域の出来事、藩全般にかかわる記述、幕府や藩主からの通達等も加えて収録し、記事ごとに見出しを付けています。
|