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  二戸市史 史料叢書別冊

 二戸市内に残された貴重な史料の集大成が『二戸史料叢書』で、市史本編の基礎となった資料や、本編を補う史料、及び、その後発掘された新しい史料など、歴史の研究者にとって貴重な資料が収録されています。
 また、史料叢書とは別に、これらの資料の中から題材を選び、更に市民に身近な形でまとめた『二戸史料叢書別冊』があり、郷土の昔を知るための入門編として、また、更に郷土を知るための手引書として利用されています。

二戸史料叢書 別冊第一巻 -新しい 二戸市 の発足を記念して― 
『福岡通りの三十年』 (藩政前期の浄法寺通りと福岡通り)

  (平成18年8月発行 2,000円 385g)

 平成18年1月1日、旧 二戸市 と旧 浄法寺町 が合併して、新しい 二戸市 が誕生しました。

 二戸市 市史編さん室では、新しい 二戸市 の発足を記念して、『福岡通りの三十年(藩政前期の浄法寺通りと福岡通り)』を編集、発行しました。
 
 今から三百年以上前、福岡と浄法寺の二つの代官所が統合されて、一つの行政区として、新しい福岡通りが発足しました。現代の新 二戸市 の誕生を連想させる出来事です。
 
 本書は、この統合前後の三十年間の地域の様子を、盛岡藩家老席の執務日誌「雑書」から抄録したもので、当時の二戸地域の行政・民生・産業・宗教・災害から地域の県下の至るまで、家老席で決済されたあらゆる事項が記録されています。
 
 雑書には、年ごとの漆の産額や、藩内の蝋価格を左右した米沢の蝋卸蔵の存在、地域には伝承されていない浄法寺村の紙漉職人のことまで記載され、郷土の昔を知るための貴重な資料となっています。

 「雑書」の復刻では、 盛岡市 教育委員会の『盛岡藩雑書』が有名ですが、二戸地域に関する記事には、残念ながら誤りもあるようです。

 本書は、原書のマイクロフィルムを解読して稿を起こし、併せて『盛岡藩雑書』の誤りを訂正したほか、難しい原文に親しみの薄い人たちのため、詳しい注釈をつけ、一つの事件について、その郷土史的な背景や、関連事項も知ることが出来るように詳しい説明をつけました。

 また、雑書そのものに関心がある方のために、別に「雑書の成り立ちと謎」の章を設け、その内容・書式の変遷、原書の保存と更新、雑書に盛られた興味ある内容や、記載の誤りなど、雑書全般について、やや専門的な解説も収録しました。

 注釈は、これまで定説がなかった浄法寺通りと一戸通りの廃止・統合の時期、昔の天台寺の祭りや浄法寺椀、市日の変遷など、地域の出来事のほか、未確認飛行物体や亡霊の出現など多岐にわたっています。

 そのほか、一時期三戸城代が郡代に相当する役割を勤めたこと、二戸の上斗米月山神社が雑書で「三戸月山」と公称される理由、藩内の修験者のうち二戸郡だけが羽黒派であること、五日町の市日の変遷、「キンタイチ(金田一)」は古来「キンダイチ」であったこと、雑書に記載された馬の難病の二戸地方での治療法など、これまで知られていない情報も多く収録しました。

 さらに、「雑書の成り立ちと謎」の章では、雑書そのものにある書き違いや乱丁の検証、福岡通りの僧侶たちが代官に立ち向かった死刑囚奪取事件や、幕末の御用金盗難事件など、闇に葬られた珍しい事件にも触れたほか、盛岡藩の奇習「南部の私大」が、どういう変遷をたどって定着したかなど、本書でしか得られない情報が多く含まれています。

二戸史料叢書 別冊第二巻 -新しい 二戸市 の発足を記念して― 
『二戸市 の地名』

  (平成19年3月発行 1,500円 462g)

 活力と安心、歴史文化の薫る拠点都市・新 二戸市 の発足を記念して、「 二戸市 の地名」を発刊しました。地名という文化財はそこに住んでいる人々にとっては地域の顔として、古くから今日に至るまで営々と引き継がれてきたかけがえのないものであり、心のふるさとでもあります。

 二戸市 は、九戸城(後に福岡城)、浄法寺城、八葉山天台寺等の史跡に関わる歴史的地名が多く、「歴史と文化のまち」を実感させられますし、北に向かう馬淵川とその支流安比川の流れや、奥州街道・鹿角街道の道筋に沿った、地質・地形等、山川草木の自然から、あらゆる人々の営為のために名づけられた多様な地名を見ることが出来ます。
 
 今回は、平成18年1月1日新 二戸市 住所による747の字名に基づいて市民の情報から得た由来や特色等をまとめてみました。興味深く、読みやすいのでできるだけ多くの方々に読んでいただきたくご案内いたします。

二戸史料叢書 別冊第三巻
『二戸歴史物語~天台寺・九戸の乱と城下町の誕生まで~

  (平成21年2月発行 2,000円 295g)

 『二戸歴史物語』~天台寺・九戸の乱と城下町の誕生まで~は、皆さんに二戸市の歴史に親しんで頂く第一弾として、読みやすい物語の形で書かれ、天台寺から城下町の誕生までを取り扱いました。

 例え九戸の乱については一般の方々には難しい南部九戸軍記ハイライトで分かりやすく紹介し九戸の乱歴史的な説明も今まで一般に知られていない新しい情報も含めて詳しく書いてあるほか読者と一緒に挑戦する歴史の謎解きあります

 また、各節ごとに、必ずおもしろいコラムがあり、コラムだけ読んでも楽しめるのが、もう一つの特徴です。

二戸史料叢書 別冊第四巻
二戸歴史物語~四門九戸、福岡通り、相馬大作、会輔社~

(平成22年2月発行 2,000円 400g)

 21年度刊行の『二戸歴史物語』は、皆さまに愛読頂き、おかげさまで初版が売り切れ、再版しましたが、この度、続編が刊行されました。

 内容は次の通りです。

1.まず、序章「四門九戸(しかどくかべ)~戸(へ)の町の起こり~」で、二戸をはじめ「戸」の町の起こりを説明します。
 これは、前巻『二戸歴史物語』に収録する予定でしたが、筆者の病気で間に合わなかった部分です。
 ここでは、この地域の古名「糠部(ぬかのぶ)郡」と、九つの「戸」、四つの「門(かど)」の起こりのほか、有名ブランド「戸立ち(へだち)の馬」、日本最強の騎馬軍団だった蝦夷の民、「四戸はどこか」、「アイヌ壇の遺跡」など、「戸」の町の誕生をめぐる歴史を分かりやすく説明しました。

2.第一章「福岡通り代官所」では、江戸時代の福岡代官と代官所を取り上げます。この章でも、読者が初めて接する新しい情報をたくさん用意しました。
 前巻では章ごとに「謎」の項を設けましたが、ここでは、「代官所の始まり」、「福岡代官所はキャリア養成所?」、「福岡通りの事件簿」、「巡見使接待の身代わり作戦」など、謎の連続なので、特に「謎」の項は設けません。
(例えば、「福岡通りの事件簿」では、代官の殺人、博打と喧嘩の結末、死刑囚を奪われた代官、盗まれた御用金、謎の彗星とUFOなど、読者に代わって謎に挑戦します)
 そのほか、福岡通りの年貢、代官所の年中行事、華やかな祭の風景などを取り上げました。

3.第二章「相馬大作~化政武士道の体現者~」では、江戸時代後期、武士道の鑑(かがみ)として江戸のアイドルとなった相馬大作を、今は古典となった『下斗米大作実伝』によって紹介しますが、その前に、南部と津軽の対立について詳しく説明しました。
 ここでも、新しい資料で『実伝』の誤りを補い、「相馬大作十二の謎 一問一答」では、大作をめぐる謎に挑戦します。
 相馬大作の精神は、その後、会輔社(かいほしゃ)に受け継がれ、地域の気風をかたちづくりましたので、市民の皆さまも、大作について、ぜひもう一度知ってほしいものです。

4.第三章は「東北の松下村塾 会輔社」です。
 『二戸市史』を監修・執筆した高橋富雄博士(東北大学名誉教授)は、「会輔社と稲荷文庫は二戸市の宝である。二戸市民は、この歴史を全国に知らせる責任がある」と言われました。
 しかし、会輔社については、二戸市民でもよく知らない人があり、灯台もと暗しの感がありますので、この機会にぜひ会輔社のことを知って頂きたいと思います。
 ここでは、学習・政治団体、会輔社が成立するまでの人間模様、会輔社の指導者小保内(おぼない)定身、藩内最初の私立図書館「稲荷文庫」の成立、会輔社少年部の津軽公襲撃未遂、藩校作人館の分校「令斉場」の業績など、「東北の松下村塾」とうたわれた会輔社の歴史を探ります。
 物語の中で、明治維新の被害者二戸、洋式軍装異議事件、未遂に終わった勤王クーデター、地域教育への献身、警察との対立、国会開設と会輔社、真田大古事件の摘発、県北牧羊の父蛇沼政恒の苦闘、幼い田中館愛橘の活躍、会輔社終焉の悲劇などに触れ、ここでも、読者のよく知らない新しい情報を紹介したつもりです。

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