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二戸市の将来は、郷土に誇りを持ち、それを担う人づくりが何よりも重要な鍵を握っています。そして、二戸市が活力を高めていくためには、市民一人ひとりの個性や能力などの優れた面をしっかり伸ばすとともに、生涯を通じて学ぶ姿勢を持ち、新しい時代や変化の激しい社会のなかで創造性を発揮し、たくましく生きていくことのできる人材を育成することが大切です。そのため、変化の激しい社会、価値観の不透明な時代を生き抜くために必要な知識や技能を市民の誰もが身につけることができ、そして、生きがいにも通じる教養や芸術文化を深めることができる施策を展開します。
特に、学校教育では、児童生徒一人ひとりの学びを充実させ、基礎的・基本的な知識や技能を確実に習得させるとともに、優れた資質や能力を最大限に伸ばすきめ細かな教育の実現に努めます(学力の最低保障)。また、家庭は人間形成にとって最も大切な場です。適切な運動、調和の取れた食事、十分な休養・睡眠などの生活習慣や生活リズムが確立し、健やかな成長が図られるよう家庭教育を支援します(望ましい生活習慣の育成)。さらに、同年齢や異年齢の幅広い友達との遊びを通して、人間関係を学び、社会性を身につけることが少なくなっていることから、学校、家庭、地域が互いに連携、協力することにより、豊かな心と健やかな身体を持ち、共に支え合う人づくりに努めます(よい人間関係づくりに向けた取組)。
社会教育では、「いつでも、どこでも、誰でも」が生涯にわたって学ぶことができるよう、放送大学岩手学習センター二戸校の活用により、学習活動の機会を充実させるとともに、学習で得られた知識や技術を地域づくりに生かすなど、地域社会のなかで相互に教え、学び合う環境づくりに努めます(学び直し・学びへの支援)。
一方、心身の調和のとれた青少年期の成長には、異年齢の仲間による活動や交流、さまざまな体験などが必要であり、地域において多様な自然体験や社会体験などを行う機会を意図的・計画的に提供し、「生きる力」を育みます。
また近年、地域で青少年を育てる気運が薄れていることから、学校・家庭・地域が一体となって「地域ぐるみで子どもを育てる」という気運の醸成を図るとともに、学校教育・社会教育の垣根を越えた横断的・総合的な施策を実施し、関係機関が連携協力して子どもの健全な発達と家庭・地域の教育力向上に努めます。
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