市章二戸市教育委員会
TOPページ 二戸市教育委員会 二戸市教育振興基本計画 二戸市の教育振興のために(第4章-3‐1)

教育振興基本計画
  策定にあたって
  はじめに
    1 計画策定の趣旨
    2 計画の性格(位置づけ)
    3 計画の期間
    4 計画の構成
    5 その他(根拠法令)
  二戸市の教育振興のために
    第1章 二戸市を取り巻く社会の変化
    第2章 教育の主要課題
    第3章 基本目標
    第4章 具体的な施策の内容
      1 教育委員会の充実
      2 生涯学習の充実
      3 学校教育の充実
        Ⅰ 自立して生きる力を育む教育の推進
        Ⅱ 特別支援教育の推進
        Ⅲ 健康・安全教育の推進
        Ⅳ 幼児教育・高等学校教育の充実
        Ⅴ 教育環境の整備・充実
      4 社会教育の充実
      5 芸術文化の振興
      6 スポーツ・レクレーションの振興
    その他
      Ⅰ 進捗管理のスケジュールと計画の見直し
      Ⅱ 二戸市の教育統計
  二戸市の教育振興のために
第4章 具体的な施策の内容
3 学校教育の充実 ~子どもたちが自分の力でこれからの時代を切り開くために~
体系

体系図

Ⅰ 自立して生きる力を育む教育の推進
概要
 子どもたちが未来に向かって夢や目標を実現できるよう、学力の向上と豊かな人間性を育む教育の推進に努めます。
基本方針(目指す姿)
  学校教育は、次代を担う児童生徒が心身ともに大きく成長するための基盤を築く重要な役割を担っています。
 本市ではこれまで、学校・家庭・地域の連携により、学力の向上を図るとともに、豊かな心や健やかな体を育む教育を推進してきました。しかし、核家族化や生活様式の多様化、地域社会とのつながりの希薄化など、子どもたちを取り巻く環境は大きく様変わりし、その影響から基本的生活習慣や自ら学ぼうとする力、考え行動する力の低下が懸念されています。
 今後は、学校・家庭・地域の連携をさらに強化し、子どもたちが主体的に学び、豊かな人間性を育む教育の推進を目指します。
基本方針(目指す姿)を実現するための施策の方向
  学校教育では、学校生活での様々な体験を通して、自ら学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力を身につけさせ、生きる力を育むことが重要です。このため、平成22年度から、基礎的・基本的な学習内容を確実に身につけるための「学力の向上」、子どもたちの生活の基礎となる「望ましい生活習慣の育成」、柔軟な感性、規範意識や自立性、協調性を育むための「豊かな人間性の育成とよい人間関係づくり」を最重要課題として取り組んでいます。今後は、これらの課題について、具体的な取り組みを進め、児童生徒一人ひとりの生きる力の育成に努めます。
現状と課題
(1)  学校教育において、家庭や地域と一層の連携を深め、児童生徒の学ぶ力や たくましく豊かな心、社会性を育むとともに、子どもたちが自らの力で将来 に向かって歩んでいく「生きる力」を育む環境づくりが求められています。
(2)  本市の児童生徒の学力は、全国学力・学習状況調査及び岩手県小・中学校 学習定着度状況調査の結果から、ここ数年、多くの学年で県の平均を下回っ ている状況になっています。
  新学習指導要領では、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、 これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その 他の能力を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生か す教育の充実に努めなければならないとされています。このため、すべての 学習の基盤となる「読み書き計算」を児童生徒に確実に身につけさせるとと もに、思考力、判断力、表現力を育成する授業改善を図ることが必要です。 また、教育課題に的確に対応し、授業の工夫・改善ができる教員の資質向上 が求められています。
(3)  社会全体が物質的な豊かさや便利さに包まれ、自由な発想や多様な生き方 が認められる中で、将来に向かって努力したり我慢したりする力が弱い子ど もが見受けられます。また、集団生活の中で自分を表現する力やコミュニケ ーション能力が不足し、良好な人間関係を築くことを苦手とする子どもの増 加も懸念されています。そのため、道徳教育や様々な体験活動を通して社会 の変化に対応できる柔軟な力を養い、豊かな人間性を育むことが必要です。
  また、学習や進路、友人関係、健康など悩みや不安を抱えている児童生徒 や保護者が増加しています。いつでも相談できる教育相談の体制整備が求め られています。
(4)  二戸の美しい自然や豊かな風土に育まれ、守り受け継がれてきた歴史や文 化、先人たちは二戸市の宝であり、子どもたちがこれらについて学ぶことは、 大切なことです。
  このような地域資源を学習教材として活用し、地域への理解を深め愛着を 育み、将来の二戸市を担う人を育てることが求められています。
(5)  国際化や情報化が急速に進む中で、社会の変化に主体的に対応できる資質 や能力を、児童生徒の発達段階を考慮に入れて育成していくことが求められ ています。国際化への対応については、児童生徒が自国の歴史や文化、伝統 を理解し誇りを持つとともに、外国の生活や文化を体験し、異なる文化を持 つ人たちとの相互交流を通して、国際的な視野を持つ児童生徒を育成するこ とが必要です。また、情報化への対応については、児童生徒が主体的かつ適 切に情報を活用するための学習と環境の充実が課題です。さらに、社会の変 化とともに変わりつつある職業観や勤労観については、子どもたちが自分の 力で進路や職業を選択・決定し、社会人として自立する意識を醸成すること が必要です。
具体的な推進施策
◆施策1 学力と創造性を伸ばす教育の推進
 基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めます。また、学校教育の充実は、児童生徒の教育に直接携わっている教員の資質能力に負うところが極めて大きいことから、市の教育課題に対応した研修を実施します。
【主な事業】
 ・学力向上対策の推進
 ・教員研修の充実
数値目標
◆施策2 豊かな人間性の育成とよい人間関係づくり
 家庭との連携により望ましい生活習慣を育成し、道徳の授業のあり方について教員の指導力の向上を図るとともに、他人を思いやり、良好な人間関係を築くことのできる力を育てるなど、道徳教育の充実に努めます。
 また、保護者・児童生徒が抱える学校生活に関する不安や悩みの緩和・解消と問題行動等に対応できる教育相談・支援体制を整備し、子どもたちがお互いに尊重し合い、安心して学習や学校生活を送ることができる環境整備を図ることが大切です。そのため、学校不適応児童生徒については、一人でも不登校の状況を改善できるよう、学校と連携し相談・支援体制の確立に努めます。
 さらに、豊かな創造性や感性を育てる文化活動や健やかな身体を育む体育活動については、児童生徒が持つ力を十分に発揮できるよう、大会参加等への支援を行います。
【主な事業】
・望ましい生活習慣の育成
・道徳教育の充実
・教育相談・適応指導の充実
・小中学校文化・体育活動の支援
数値目標
◆施策3 二戸の宝を生かした教育の推進
小学校社会科副読本「わたしたちの二戸市」や「二戸市の先人たち」を学習教材として活用し、自然や歴史、文化、人物などの「二戸市の宝」を通して郷土に対する理解や愛着、誇りを育むとともに、人間としての生き方について考える機会を設けるなど、次代を担う人材の育成に努めます。
【主な事業】
 ・二戸市の先人教育の推進
 ・副読本の作成と活用
◆施策4 社会の変化に対応した多様な教育の推進
 国際社会に生きる人間を育成するため、国際理解の推進を図るとともに、児童生徒が主体的かつ適切に情報を活用できるよう学習環境の整備に努めます。
 また、子どもたちが地域で働く人たちとの交流を通して、主体的に自己の進路を選択・決定できる能力やしっかりとした勤労観・職業観を身に付けさせるため、キャリア教育の充実に努めます。
【主な事業】
 ・国際理解教育の推進
 ・情報教育の推進
 ・キャリア教育の推進
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