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二戸市の教育振興のために
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第4章 具体的な施策の内容
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Ⅱ 特別支援教育の推進
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■概要
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児童生徒の障がいの状態を把握するため、関係機関との連携により情報と認識の共有化を図るとともに、個別の支援計画や指導計画の作成・活用により、途切れない指導・支援体制の充実に努めます。
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■基本方針(目指す姿)
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特別支援教育は、個々の教育的ニーズに応じた適切な対応が求められています。本市ではこれまで、特別支援教員補助員の配置や巡回教育相談の実施、関係機関との連携により障がいの状況に応じた指導を進めてきました。しかし、発達障がいなど特別な支援を必要とする児童生徒が増加しており、一人ひとりの状況に応じた学習環境の設定やきめ細やかな対応が期待されています。そのため今後は、特別支援学級や通級指導教室、特別支援学校中学部などについて、設置に向けての要望を行っていきます。
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■基本方針(目指す姿)を実現するための施策の方向 |
就学後の生活指導や学習指導が円滑に行われるよう、就学前の子どもの様子や支援内容について引き継ぎができる体制づくりが求められていることから、関係機関との連携をさらに深め、就学前の子どもの実態把握や早期の教育相談が実施できる体制を整えます。また、支援を必要とする児童生徒の状態に応じた学習環境の整備と教職員の知識や指導力の向上を図り、支援体制の強化に努めます。
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■現状と課題
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(1) |
特別な支援を必要とする児童生徒が増加しており、普通学級における支援 や専門的な指導など、一人ひとりの状況に応じた学習の場の設置やきめ細や かな対応が求められています。
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(2) |
市内には現在、知的障がい特別支援学級が小学校に4学級、中学校に3学 級、自閉症・情緒障がい特別支援学級が小学校に3学級、中学校に1学級設 置されており、さらに小学校には、言語指導通級指導教室が3教室、LD等 通級指導教室が1教室設置されています。また、石切所小学校内には、盛岡 みたけ支援学校二戸分教室が設置されていますが、市就学指導委員会の対象 となる児童生徒数の割合は年々増加傾向にあり、自校に特別支援学級が設置 されていない学校に在学する児童生徒や、発達障がいの児童生徒の就学場所 が問題となるケースが増えてきています。特に、就学指導委員会の判断と最 終的な保護者の意向が一致しないケースも増えており、適切な就学指導の推 進を図るためには、学級の新設や特別支援学校中学部の誘致など、支援体制 の充実に努めることが必要です。
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■具体的な推進施策
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◆施策1 特別支援教育の充実 |
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特別な支援を必要とする児童生徒一人ひとりに応じた就学指導が円滑に実施できるよう、保護者の理解の促進と学校における特別支援教育の指導内容の充実に努めます。
また、就学前からの途切れない相談支援を充実させるため、関係機関との連携を一層強化し、支援や指導の内容を引き継ぎできる体制の整備と特別支援学校中学部の誘致を図り、地域全体の特別支援教育の機能強化を推進します。
【主な事業】
・特別支援教育の推進
・特別支援学校中等部の誘致
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