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二戸市の教育振興のために
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第4章 具体的な施策の内容
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Ⅱ 社会教育施設の環境整備 |
■概要
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地域における学習の拠点、さらには人づくり・まちづくりの拠点としての環境整備を進めます。
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■基本方針(目指す姿)
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現代の社会変化は、市民に生涯学習の必要性を認識させることとなり、社会教育の充実を望む声が次第に大きくなっています。また、学習要求の内容も高度化し、多様化する傾向を示しています。
この生涯学習を前提とした社会教育を展開するためには、社会教育の拠点としての社会教育施設を整備することが重要な要件となっていることから、それぞれの施設の目的、機能、利用範囲、サービス人口、地域特性などを考慮しながら、望ましい環境整備を目指します。
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■基本方針(目指す姿)を実現するための施策の方向
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公民館をはじめとする社会教育施設については、市民の学習要求に対処できる施設環境の整備と、地域が抱える様々な教育課題への対応が求められています。そのため、市内に4カ所ある地区公民館ごとの計画的な整備を進めるとともに、生活の場である町内会や自治会での学習を通して、各地域の有機的な連携に努めます。
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■現状と課題
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(1) |
社会教育施設は、市民誰もが気軽に来館でき、特に利用目的を持たない入 でも訪れることができる雰囲気が大切になっています。しかし、現状の公民館や 図書館の設備や備品、教材などは、住民の多様化・高度化する要求に対し十 分に応えられるものとはなっておらず、生涯学習活動をバックアップするた めにもこれらの整備充実を図ることが求められています。そのため、これら の社会教育施設の整備計画を持ち、年次的・計画的に設備や備品、教材など の整備を進めることが必要です。
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(2) |
市民の生涯学習活動を支える施設として、市内4つの地区公民館と1つの 図書館のほかに、地域集会施設と学校教育施設があります。
この中で、中央公民館は昭和40年、金田一コミュニティセンターは平成7 年、石切所公民館は昭和58年、浄法寺カシオペアセンターは平成4年、図書 館は昭和59年に完成しており、特に、中央公民館の老朽化が進んでいます。
中央公民館は、本市の公民館教育を実践する中核施設として指導的な役割 を担い続けてきた施設であり、隣接する二戸市体育館、二戸歴史民俗資料館、 二戸市武道館などとの全体整備基本構想の中で、地域との話し合いを進めな がら施設整備の検討を始めていくことが求められています。
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(3) |
市立図書館は、子どもから高齢者まで、誰もが気軽に利用できる生涯学習 の拠点であり、生活の質を豊かにする掛け替えのない施設です。
急速な情報化・少子高齢化などが進むなか、市内のどこにいても図書館サ ービスが受けられるよう電算システムによるネットワーク化など、現代的課 題に対応できる図書館整備を進めてきました。しかし、「ゆったり読書する スペースがない」などの「ゆとり」を求める声や、日常の移動図書館バス運 行や窓口業務、事業実施へ様々なご意見・ご提言が寄せられていることから、 県北の中核都市ににふさわしい機能と図書館サービスの拠点としての役割を 果たしていくことが期待されています。
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■具体的な推進施策
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◆施策1 「長嶺地区文教施設整備基本構想」の策定
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中央公民館は昭和40年の完成以来、長い間市民に親しまれ、広く社会教育、生涯学習、また、文化の面でも、全市的な交流の場となってきました。しかし、長い歴史を有するこの施設も、老朽化が一層進んでいることから、市民が身近に利用できる「地域コミュニティの拠点」として、中央公民館を含めた長嶺地区文教施設の整備基本構想の策定に努めます。また、その他の地区公民館についても、施設の計画的な改修に努めます。
【主な事業】
・「長嶺地区文教施設整備基本構想」の策定
・施設の計画的改修
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◆施策2 図書館の整備
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図書館は、利用しやすい施設・設備、充実した資料、利用者と資料を結びつける専門職員を配置するとともに、図書館利用者はもちろん、「絵本の読み聞かせ」「配架・書架整理」「図書のリサイクル」など、さまざまなボランティア活動を通して図書館づくりに参加する市民によって支えられています。
今後も施設・設備の整備や資料の充実など運営面でのサービスを図るとともに、「子育て支援」「青少年の居場所づくり」「地域づくり支援」などの機能の充実に努めます。
【主な事業】
・「地域における知の拠点」としての図書館の活用
・施設の計画的改修
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